petit amour

まゆかのこと。

コンタクト

「おはようございます」

「おはよう……あれ?」

「どうしたんですか?」

ちょんちょん、と自分の眉間を指先でたたいてみせる。

「ああ、メガネ」

「うん」

「フレームが壊れちゃったんです」

「そか、でもコンタクト姿はめずらしいね」

「そうですか?」

「いつもメガネ掛けてるよね」

「それは……そうですね、でも昔はずっとコンタクトだったんですよ」

「あ、そうなの?」

「はい、でもちょっと前からメガネにしました」

「ふーん……まあコンタクトも似合ってていいんじゃないかな」

「ほんとですか?」

「うん、似合う似合う」

「ほんとに?」

「うん」

「わたし、メガネとコンタクト、どっちがいいと思います?」

「んー、どっちもいいんじゃない?」

「……」

「どうしたの?」

「……でも明日からやっぱりメガネにします」

「ん、なんで?」

「それは……」

「まあ自分の掛けたい方にすればいいじゃない?」

「それはそうですけど」

「んー?どうしたの?」

「もう、なんでもないです」

「何さー、メガネくらいで何怒ってんのさー」

「もう!前にメガネが好きだって言ってたじゃないですか!」

「……えっ?」

「なななななんでもないです!!!」