petit amour

まゆかのこと。

おくびょうなわたしがつらいです

プルルル……

プルルルル……

『もしもしー?』

「あの……わたしです」

『うん、知ってるー、どしたー、なんかあったー?』

「いや、もう今帰り道なんですけど……体調、どうですか?」

『あー、寝て汗書いたから、熱は少し下がったよ、この調子だと明日には出られそう。ごめんねー、迷惑掛けて』

「いえ、ならいいんですけど……あの、ごはん、ちゃんと食べました?」

『んー?大丈夫、心配しなくていいよー』

「……もしかして、食べてないんですか?」

『あー……。いや、一日くらい食べなくても平気、平気。ちゃんと薬とスポーツドリンク摂ってるから大丈……ゲッホゲッホ!』

「でも……。やっぱり、私、何か作りに……」

『ゲホ……んんっ。んー、いいから、いいから、どうせうちの場所知らないでしょ?』

「前に年賀状書くとき、住所教えてもらいました」

『あー、そうだっけ……あーほら、でも、今散らかってるし」

「あ、じゃあわたし片付けとか……」

『いやー、いい、いいから。いま散らかっててすっげーきたないし。うん。ごめんね、気を使わせちゃって。ありがとうね』

「いや、わたしは……」

『まあ、明日には顔出せるようにするから、ごめんねー、それじゃあ、ちょっと切るね。じゃあ』

「あ、はい……」