petit amour

まゆかのこと。

あらためて。

「ほい、カフェラテ」

「あ、ありがとうございます。イルミネーションすごく綺麗ですね」

「そだねぇ、なんか、ホリデーシーズンだねぇ」

「そうですね、もうクリスマスまで1ヶ月切っちゃってますし」

「あー、こないだもそんな話したっけ」

「はい」

「お互い予定のない寂しいクリスマスですなぁハッハッハ」

「……もう」

「んー、その様子だとやっぱりないのか」

「んもう!」

「ごめんごめん。……じゃあ」

「えっ……?」

ドキリ。

「じゃあ、12月24日・25日は、平日らしく、お仕事に邁進しましょう」

「あ……、はい、そうですよね……」

「ん……やけにしょんぼりしてるじゃん。あいにくこの時期に二人一緒には休めませーん」

「ですよね……。いじわる」

「わっはっは、なんとでも言いたまえ」

「……あれ?」

「ん?」

「いま、二人一緒に、って……」

「えっ?」

「言いましたよね……」

「何を?」

 「二人一緒に休めないです、って……」

「誰が?」

「言いましたよね?」

「言ってません」

「言いました」

「言ってません」

「言いました」

「忘れてください」

「どうしてですか」

「どうしてもです」

「えー……」

「ほら……ほら、そろそろスケート行こう、はい、いくよー」

スタスタ……

「えっ、私、まだ、カフェラテが……ま、待ってくださーい……」