petit amour

まゆかのこと。

反省会

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「……ほんとにごめん」

「もうー、もういいですってば」

「はい……」

 「でも、あんなに酔っちゃうことあるんですね」

「まあ、正直お酒に弱いからねぇ……」

「うーん……あ、レモンケーキおいしい」

「そう、よかった」

「でも……あの……」

「ん?」

 

「その……ほんとに……何言ったか、覚えてないんですか?」

「……うん、ぼく、何言ったの?」

「……言いません」

「……やっぱり怒ってる?」

「もう怒ってないです……けど……ちょっとさみしいな、って」

「んー……自分が何言ったのかすげーきになる」

「覚えてないって言われた瞬間、なんか涙が出そうになりました。でも、いいんです。わたしもちょっと浮かれすぎてました」

「んー……ほんとになんかごめん」

「もうおあいこさまです。お酒の力を信じちゃだめなんだ、って思いました」

「んー……何の約束をしたんだろう」

「約束とかじゃないですよ」

「え、そなの?」

「はい」

「……んー、んー?」

「……はい?」

「約束をなかったことにしたとかじゃなかったら、なんであんなに怒ってたの?」

「えっ……それは……内緒です」

「そうですか」

「……気になります?」

「そりゃあね、罪悪感みたいなのもあるし、何言ったのか気になるし。約束とかじゃないならなおさら無意識に何言ったんだろうって思うし……」

「あの、お酒に酔った時に出てくる言葉って、本心だと思います?」

「んー、ぼくはそう思うけれど……。理性のフィルターとかが掛かってないから、真に受けるのはマズいけれど、でもまずそういうの抜きにしたとき、ぼくはそこまで上手に嘘をつける人間でもないからなぁ……」

「……そうですか。……フフ」

「ん……うれしそうじゃん」

「……はい」

「……ぼくは一体何を言ったの?」

「内緒です」

「うーん……」