petit amour

まゆかのこと。

わたしがミィで、あなたがスナフキンで

「ふふふん」

「ん、どしたの、うれしそうに」

「あ、ほら、見てください」

「カレンダー?」

「はい、ムーミンカレンダーです」

「みたいだね」

「かわいいでしょ?」

「そだね」

「……なんかそっけない」

 「え、素直な表現ですけれど」

「わたし、ミィ大好きなんです。マイペースだけど、自分をしっかり持ってて」

「女の子ってリトルミィ好き多いよね」

「そういえばそうですね」

「なぜかスノークのお嬢さん好きな子少ないよね」

「スノークのお嬢さん……?」

「……もしかして原作読んだことない?」

「う……」

「スノークのお嬢さんは、ムーミンのガールフレンドです」

「あっ、フローレン」

「ああ、アニメだとそうだね」

「そうですー。原作好きなんですか?」

「全部読んでないけどね。ムーミンパパの若い頃の話が好きだった」

「へぇー。好きなキャラっているんですか?」

「スナフキン」

「あっ、わかります、いつもハーモニカ吹いてて、かっこいいですよね」

「んー、かっこいいというか、自分もあんな風に好き勝手生きたいなーって」

「好き勝手……なんですか?」

「そだよ、あいつハーモニカ演奏を遮られると不機嫌になるんだよ、だからムーミンはいつも横で静かに聴いてるの。結構気に食わないことあると露骨に不機嫌になるの。気分屋の典型ですな」

「うーん……スナフキンよりムーミンのほうが向いてるんじゃないですか?」

「え、なんで?」

「だって、わたしの話とかも、じっと聞いてくれるじゃないですか」

「んー、まあ、そうだねぇ、うん……」

「あ、リトルミィとスナフキンは異父姉弟なんだよ」

「いふしてい……?」

「父親の違う姉と弟ってこと」

「へええ……って、姉?弟?」

「うん、リトルミィが姉で、スナフキンが弟」

「ええええええ、知らなかったーーー!」

「いろいろ調べると面白いんだよねー」

「ミィがお姉さんで、スナフキンが弟……」

「ん、どしたの」

「ふふっ」

「んー?」

 

 先輩が好きな本は「ムーミンパパの思い出」だそうです。

新装版 ムーミンパパの思い出 (講談社文庫)

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FRaU (フラウ) 2015年 01月号

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