「お疲れ様でしたー」
「はいよー、おつかれー」
「まだ帰らないんですか?」
「うーん、ちょっとキリが悪いからねー、もうしばらく掛かりそう」
「そうですか……。あ、あの」
「んー?」
「昨日は……その……ありがとうございました……」
「っ。あ、ああー、いや、楽しんでくれたみたいでよかった。うん」
「あ、あの、これ……」
「んっ……んっ?」
「クリスマス……プレゼントです」
「えっ、ぼくに?」
「はい、喜んでもらえるとうれしいんですけど……」
「おおう……あ、開けていい?」
「は、はい、どうぞ」
「おぉ……これ、結構いいやつだよね……」
「だっ、大丈夫です!いつもそれ以上にいろいろお世話になってますから!!」
「そ、そう……あっ、ちょっと待って」
ガサゴソ……。
「はい」
「えっ」
「クリスマスプレゼント。用意してたのに忙しくて渡し忘れてた」
「えっっ!!」
「昨日はほら、会うと思ってなかったから。……半分は」
「う、嬉しいです……。あの……あけてもいいですか?」
「ダメ」
「えっ?」
「家に帰るまでの楽しみにしててください」
「……は、はい!あの、本当にありがとうございます!」
「う、うん」
「それじゃ……あの、無理しないで早めに帰ってくださいね」
「うん、ありがとう。それじゃあ、また明日」
「はい、お疲れ様でした!」
・
・
・
「ただいまー」
……。
(……ふう)
(……プレゼント、何だろう)
ガサゴソ……。
「……あっ」
(……テディベアだ。前に好きだって言ったの、覚えててくれたんだ……)
(……)
スッ……。
「ほら、お友達ができたよ。これで寂しくないね」
(……)
(……フフフッ)
ふつうの。 pic.twitter.com/GPmfXNod23
— sumimaro (@sumi_maro) 2014, 12月 24