petit amour

まゆかのこと。

計画のはじまり (Valentine's Day Episode 1)

♪〜

(ん、みずきちゃんだ)

「もしもし?」

『もしも〜し、まゆかちゃん?今大丈夫?なにしてた?』

「え、うん、大丈夫。本読んでたけど、どうしたの?」

『そっかそっか。あのね、お正月に話したじゃない、バレンタインのおかし作りやろう、って。あれ、そろそろ迫ってきたから、なに作りたいか、決めておいてほしいなー、って思って』

「あ、そっか、もうそんな時期なんだね……」

『うん、そだよー、うっかりしてるとあげそびれちゃうぞー』

「ちょ……も、もうっ!」

『あはは、ゆかりも考えとくって言ってるから、7日に集まって作るの目標にしようかな、と思ってるけどどう?』

「えっと……うん、7日は大丈夫……だけど、お菓子って14日まで日持ちするのかなぁ……」

『モノによるかなー、でも基本的に、7日は予行練習だよー、本番はちゃんと一人でつくりましょうっ』

「えええ、だいじょうぶかなぁ」

『だーいじょうぶだーいじょうぶ、わたしがちゃんと丁寧に教えますからー。なんでもいいから、作りたいもの考えといてねー、また来週くらいに確認するから!』

「う、うん……わかった」

『それじゃ……あ』

「うん?」

『ちゃんと“食べてもらいたいもの”を選ぶように!』

「は、はい……」

『そんじゃーね、バイバーイ』

「うん、また……」

ピッ

「ふぅ……」

(バレンタインかー……)

(……お菓子、何が好きなんだろう、聴いてみようかな)

(……だめ、やっぱりちゃんと考えよう。ダメでもともとだし)

(うーん……でも、甘い物好きかどうかだけきくのはアリかな)

(うん、明日会社で聴いてみようっと。でも、どうすれば自然に聞けるかなぁ、むずかしいなぁ)