petit amour

まゆかのこと。

rival

「さて、今日はどこへ……」

「今日も外食ですか?最近多いですね」

「安くて美味いもの巡るのも新たな楽しみです」

「ふふ。今日私も一緒にいいですか?」

「んー、いいよー」

「あら、お昼?」

「あ、青井さんも今からですか?」

「ええ。私も行っていい?」

「ん、いいですよ、いきますか」

「ありがと。どこいくの?」

「今日はどうしたもんかねぇ……」

「……」

「ん、どしたの?」

「……ふぇっ、い、いえ」

「君はほんと人見知りだねぇ……青井さんとはなんども会社で逢ってるでしょうに」

「は、はい……」

「まあまあ、営業職じゃないと、人付き合い少ないし、まだ入って間もないし、仕方ないわよ」

「じゃ、今日は洋食屋のランチで」

「公園の裏手の?」

「ですです。んじゃ行きましょうか」



「ほんとに、OL みたいな趣味してるよねー、カフェが好きとか、確か雑貨とかも……」

「そうなんですよね、なんか世間的にこういう野郎って少ないみたいなんですよね」

「世間的に、って……。どう?女の子にもてたりするんじゃない?」

「僕が?ぜんっぜん。多分ぼくが女の子だったら男にモテるって気はしてますけどね。それはそれでステレオタイプすぎるか」

「あはは、そうね。でも、私もそういう趣味持ったらモテるのかな」

「え、青井さんモテそうですよ?営業の間で華になってたりしないんですか?」

「まさか、もっと若い子いるし、私なんて、もうねぇ……」

「んー、そうかなぁ……だって青井さんって、僕よりたしか4つ上だから……」

「ちょちょちょちょっと!女性の年齢を軽々しく口にしないの!」

「あ、すみません。そういやそうですね」

「ったく……ほんと相変わらず天然ねぇ……」

「昔から案件関連でご迷惑おかけしとりやすへっへっへ」

「まーったく反省してないわね」

「反省してますよーへっへっへー」

「面倒くさ……」

「でも、歳の割に若く見えますよね、ぼくと同年代くらいに見える」

「ありがと。よく言われるけど、どこまで本心なのかしらね」

「まあそれとモテるモテないはあんまり関係ないすけどねー」

「……天然じゃなかったらひっぱたいてところね、それ」

「あ、すみません。でもぼくは青井さんアリですけどねぇ」

「えっ……」

「えっ……」

「……え、どしたの二人とも」

「え、あ、いや、なんでもないなんでもない」

「は、はい、なんでも……」

「ま、まったく、お姉さんをからかうもんじゃないぞ」

「はあ……」

「……」

「ん……どったの」

「へっ……い、いや……」

「ふーん、まゆかさんってさー、もしかして」

「!」

「ん?」

「……やっぱいいや」

「……」

「ん、なに?」

「天然くんには関係ないのー。さ、会社戻りましょ」

「んー?はい。……なんだろう。なんのこと?」

「えっ、わ、わたしは知りません……」

「ん……?」