petit amour

まゆかのこと。

おひさしぶり

「おはようございます」

「ん、おはよう。久しぶり」

「はい、おやすみいただいちゃって、すみませんでした」

「何言ってんの、ちゃんとした計画休暇なんだから、何もあらたまることないって」

「はい。……ふふ」

「どうしたの?なんかうれしそうじゃん」

「あの、お手紙、ありがとうございました」

「……っ。あー、ああ、なんか書いたっけね、うん。どういたしまして」

「あの、お手紙、大事にしますね」

「いやいやいや、そんな大げさな」

「ふふ」

「……旅行で思い出したんだけどさ」

「はい?」

「温泉、行けなかったね」

「温泉?」

「ほら、夏ごろに約束だけして……」

「あ、ああ、そういや……。まあ、忙しくなりましたからね、あの後」

「うん、申し訳ない。で、だ」

「はい?」

「次の週末こそ、行ってみようと思うんだけど、どうだろう」

「え、えええ? そんな急に……」

「こういうのは思い立ったが吉日だよ。うん」

「はあ……」

「というわけで、行けそうな人、声かけてみてください」

「う、うーん、一応メール送ってみますけど……」

「よろしい。こっちはドライバー確保しとくから」

「ドライバー?」

「さ、それじゃ復帰して間もないけれど、お仕事がんばりまっしょい」

「は、はい」

……先輩、なんか妙に元気だなぁ。どうしたんだろう。